会社で真っ先に導入されたインターネットの機能はEメールでした。貿易実務を担当している人であれば海外の会社との通信が不可欠ですし、写真データが必要なことが多くあります。ファクシミリではカラー写真の送付は双方の機器の条件が揃わなければできませんが、Eメールではメールに添付する機能がありますので簡単です。数点の商品のカタログであれば、Eメールでの送受信であっという間に完了します。従来は商品見本の写真を郵送してもらっていましたから、時間の短縮効果は劇的なものがあります。さらに、ファクシミリに比べて、Eメールは通信費が安いうえに、ホテルの予約といった定型的な文章であれば再利用が簡単です。
コンピュータ・ネットワークもコンピュータ・サイエンティストたち以外の分野の人びとへと広がっていったのです。今日のようにコンピュータの守備範囲がたいへんに広がって、人間の多くの知的分野での活動が、デジタル技術の支援のもとで行われるようになってくると、蓄積されたデジタル情報を利用していくことも、人間のあらゆる活動分野にわたるようになりました。人間の活動は本質的に多くの知識や情報へのアクセスと、人間同士のコミュニケーションによって成り立っているので、情報や知識を幅広く交換したり共有したりすることを支えるインターネットは、まさに知的な人間活動全般にわたるたいへん重要なインフラストラクチャーになっていると言えるわけです。
最近、テレビCMや街頭広告でよく言われるようになったのが、「続きはインターネットで」や「検索サイトで○○と入力」というフレーズだ。インターネットに日常的にアクセスする人が増えてきたいまでは、商品の知名度を上げたり、売り上げを伸ばすために企業がインターネット広告を利用したりするのが当たり前になってきている。07年におけるインターネット広告に投じられた広告費は、前年比24.4%増の6003億円で、雑誌の4585億円を上回る金額になっている(ちなみに広告業界全体では約7兆円)。また電通総研は、2011年にはインターネット広告が7558億円までに成長するという予測も出しており、この勢いはしばらく続きそうだ。